マイケル・ジャクソン。
モロッコ旅行中に彼が倒れたことを知った。
そしてモロッコから日本に帰る飛行機に乗り込み、座席についてほっと一息ついたとき、ふとまわりを見渡すと、乗客が手にしている読聞にはマイケル関連の記事ばかり。そのマイケル記事のグラデーションが印象的な光景として記憶に残っていて、でも私にとってはただそれだけの出来事でした。
先日、友達にやや熱く誘われたため、まぁ見てみるかなーと軽い気持ちで見に行った『This is it』。
出だしから心をつかまれてしまって、そのままひきこまれたまま約2時間。見終わった後には、彼の魅力にとりつかれていました。
彼が産み出した作品の数々、よりよいライブにするための心持ちと姿勢、そしてファンへの思いを見ていたら、あぁ、私は今まで色眼鏡をかけて彼を見ていたのだなと。
リハーサルシーンで、彼よりもかなり若いバックダンサー達が踊り終わったときに息がきれていたときも、歌いながら踊っていたマイケルはほとんど息をきらしていなかった。そして彼の頭の中にあった強いビジョンとそれを実現していく力。
約10年間、ライブをしていなかったとのことで、いくら溢れる才能を持っていたとしても技術・体力を維持していくだけでも並大抵ではない努力があったはず。
優れた才能を持ち、繊細でピュア、優しくてまじめな人だったのかなと思います。スーパースターのマイケルでいることは、大変なことでもあったのではないかな、と。
彼の音楽も改めて聴いてみると、ぐっとくるフレーズの曲が結構あって、ここ最近のフェイバリットソングリストの上位はほとんどマイケルの曲ばかり。『on the line』、名曲!